「ルペン大統領」に道を開く危険なギャンブル
アルジェリア危機でシャルル・ド・ゴールが復活、首相任免権、議会解散権、国民投票発議権、緊急措置発動権を大統領に与える憲法改正を行った。「第五共和政」の大統領は国民も議会も解任できず「共和制の君主」と呼ばれるほど強い権限を持ち、安定した大統領制が確立された。
大統領と議会多数派が異なる党派で、首相を敵対勢力から任命せざるを得ない「コアビタシオン」は第五共和政でも見られたが、首相が議会多数派を代表、大統領が外交・安全保障を担当する機能的な二元体制が保たれた。
マクロン氏の時代は右と左の二大ブロックが崩れ、中道・右派・極右・左派の分裂が進み、第四共和政の政治的混乱の時代に逆戻りした。「政治のねじれ」を解消するには大統領選と国民議会選を同時に行うしかないが、それは「ルペン大統領」に道を開く危険なギャンブルとなる。
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