新型コロナ感染で、パーキンソン病のリスクが高まるおそれがある

2020年9月25日(金)15時00分
松岡由希子

嗅覚脱失がパーキンソン病の進行リスクの早期発見に

現時点では、パーキンソン病の臨床診断は、運動機能障害の症状によってなされているが、すでにこの時点で、脳のドーパミン神経細胞の50〜70%が減少している。

この症状が現れる10年前のパーキンソン病の初期段階で、約9割に嗅覚脱失がみられることをふまえ、嗅覚脱失がパーキンソン病の進行リスクの早期発見につながる新たなアプローチになるのではないかと研究チームは考えている。

これらのことから、研究チームは、神経変性を早期に特定する正確な診断ツールの普及や、新型コロナウイルス感染症から回復した人の長期モニタリングに向けて、直ちに対策を講じるよう求めている。

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