金正日、7つの爆笑エピソード

2011年12月20日(火)16時46分
アマンダ・モロー

 12月17日に死去した北朝鮮の金正日総書記には、巨大ウサギの飼育から飛行機恐怖症までおかしなエピソードがたっぷりある。世界を振り回してきた将軍様の不可思議な伝説トップ7を紹介しよう。

(1)神々しい出自

 金正日は1942年、北朝鮮の聖地、白頭山でこの世に生を受けたとされている。その際には偉大なる指導者誕生の予兆として、空に二重の虹がかかり、光り輝く新星が現れたという。だが旧ソ連の記録では、金正日の誕生は41年で、場所もハバロフスク近郊のシベリアの町ヴャーツコエだ。飢えに苦しむ多くの北朝鮮国民は、金の誕生日を世界中が祝福していると教えられている。

(2)飛行機嫌い

 金がめったに人前に姿をみせない理由の1つは、父親の金日成譲りの飛行機恐怖症だろう。外国を訪問することはほとんどなく、たまの機会にも鉄道を使う。豪華な特別列車でモスクワまで旅したこともあった。大好きな電車内で心筋梗塞を起こして死亡したというのだから本望かもしれない。

(3)巨大ウサギで飢饉に勝つ

 ドイツメディアは07年、金が巨大なウサギを大量に育てて食糧問題解決の突破口にしたいと考えていると報じた。犬のような大きさのウサギの繁殖に成功した東ドイツ出身の農夫の元に、北朝鮮からウサギ農場の設営を手伝ってほしいと依頼が来た。この農夫は12羽の巨大ウサギを北朝鮮に送ったが、結局その年の金の誕生日ディナーに供されたという。

(4)超人的な能力

 公式記録によれば、金は生後3週間で歩き、8週間で言葉を発したという。大学時代には3年間で1500冊の本を書き、「音楽史上最も素晴らしい」6本のオペラを作曲した。その後はスポーツの分野で並外れた能力を発揮。94年に初めてゴルフクラブを握った際には、北朝鮮唯一のゴルフコースで11回のホールインワンを記録し、38アンダーという驚異的なスコアをたたき出した。証人は17人のボディーガード。これを最後に、金はゴルフから引退したという。

(5)抜群のファッションセンス

 金のトレードマークといえば、独特の髪型と厚底の靴、サングラスに上下そろいのスーツだ。朝鮮労働党機関紙、労働新聞によれば、金のファッションセンスは世界の注目の的で、「ファッションアイコン」としての地位は後継者の三男、金正恩にも受け継がれているのだとか。平壌では、オールバックでテカテカに光る金正恩の髪型を真似する若者が急増している(金正恩は父親に顔を似せるために美容整形手術を受けたとの噂もある)。

(6)小さな殺人者?

 金が5〜6歳の頃、弟の修羅が自宅のプールで溺死。ソ連では、弟の死の責任は金にあったという未確認情報が報じられた。金の母親も翌年の出産の際に亡くなった。

(7)大便はしない

 北朝鮮の国営ウェブサイトに掲載された公式の経歴によれば、金は大便をしなかったとか。さすがは偉大なる将軍様だ。

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