ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る、原油価格を下げる「唯一の方法」とは
What’s the Easiest Way to Lower Oil Prices?
唯一の解決策を、誰も進めていない
ワシントンD.C.に本拠を置くリベラル系の政策研究機関、アメリカン・プログレス・センター(CAP)は、トランプ政権がエネルギー価格を下げる最も明解な解決策であるイランでの戦争終結を追求していないと指弾。CAPのコートニー・フェデリコ国際気候政策担当副ディレクターは本誌に対し、短期的に価格を安定させるにはホルムズ海峡の再開が不可欠だが、軍首脳の評価を見る限り、トランプ政権は武力だけでこれを達成することはできないと指摘した。
「ロシア産原油への制裁を一時的に解除する動きのような、トランプ政権が最近になって打ち出してきた選択肢は、価格にほとんど影響を与えていない。トランプ政権は石油・ガス業界がこうした高コストの中でも利益を上げ続けられるような選択肢しか検討していないのだから」
石油取引で35年の経験を持ち、かつてガスプロム・マーケティング&トレーディングで世界の石油部門責任者を務めたエネルギー市場の専門家、アディ・イムシロビッチも本誌に対し、解決策は単純だと主張する。
「トランプは出てきてこう言うべきだ。『いいか、われわれは勝った。壊したいものは壊した。後は引き揚げるだけだ』と。それで終わりだ。そうすれば中東地域の秩序は徐々に回復するだろう。それ以外の言葉は、さらなるエスカレーションにつながるだけだ」
それでもトランプ政権は、戦争を早期に終わらせる計画はないとしている。ピート・ヘグセス国防長官も3月4日、戦争期間は不確実であると述べている。
「4週間と言うことはできるが、6週間かもしれないし、8週間かもしれないし、3週間かもしれない。最終的に、ペースとテンポを決めるのはわれわれだ」





