ポルシェは最初に生産されたeフューエルを使用して自社の研究施設などでエンジン車を走らせる「灯台プロジェクト」を実施し、2020年代末までにeフューエルを市場投入したい考えだ。

「(合成燃料を生産するための)再生可能エネルギーが十分にないのなら、EV化一本に絞るほうがはるかに合理的だ。わが社はEV開発に注力しつつ、補完的にeフューエルを生産する道を選んだ」と、フランケルは述べた。EV化を進めるには、特に欧州ではEUが旗振り役となって、充電インフラを整備する必要があるが、eフューエルは電気や液体水素と異なり、既存の給油施設を使える利点がある。

ポルシェがハル・オニ工場の建設計画を発表したのは2020年。当初は2400万ドルを投資すると述べていた。これまでの発表では、eフューエルの開発・生産に1億ドル超を投じており、うち7500万ドルはHIF社への投資だ。

ニューズウィーク日本版 戦争インフレ
2026年4月28号(4月21日発売)は「戦争インフレ」特集。

ホルムズ海峡封鎖でガソリン・日用品が高騰。世界経済への悪影響と「出口」を読み解く

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます