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不倫、横領、収賄、不仲──日英どころじゃない「醜聞」続々の王室とは?

2022年5月5日(木)17時52分
藤田岳人(本誌記者)
フェリペ国王とレティシア王妃

現国王フェリペ6世とレティシア王妃 Pierre Emmanuel Deletree/Pool via REUTERS

<前国王は不正疑惑の渦中で国外に亡命し、現在の王室メンバーも次々とスキャンダルを起こし、国民からの信頼は失墜してしまった>

日本では最近、皇室の結婚や進学が大きな話題となった。イギリスではヘンリー王子夫妻の王室離脱や、アンドルー王子と性犯罪者の交流が国民的な関心事に。ただ世界には、さらに大きな「醜聞」に揺れる王室もある。その1つがスペイン王室だ。

今年1月、国王の姉クリスティーナ王女が、夫の不倫報道後に離婚。そもそも夫妻は、かつて国を揺るがした大規模な公金横領事件への関与が疑われた。王族でありながら刑事事件裁判の被告になり、夫は2018年に最高裁で有罪判決を受けて21年まで禁錮刑に服していた。

さらにさかのぼると、12年には国王フアン・カルロスがアフリカでゾウ狩りを楽しんでいたことが発覚。これをきっかけに贅沢三昧の生活ぶりに注目が集まり、国民の激しい反発を招いた。結局、国王は生前退位したが、その後も収賄など複数の不正疑惑が浮上するなか、20年にはUAEへ亡命してしまった。

ほかにも「不仲」話や、「特権」話が次々に持ち上がるスペイン王室。国民の信頼は低迷し、現国王フェリペ6世を大いに悩ませている。日本やイギリスで皇室・王室に不満を抱く国民も、「まだマシ」と思うべきかもしれない。

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