最新記事

軍事

EU、ロシア民間軍事会社ワグネルに制裁 拷問など深刻な人権侵害

2021年12月14日(火)10時39分
EUの旗

欧州連合(EU)は13日、 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がロシア政府に代わり秘密裏の活動を行っているとし、同社のほか、8人の個人とシリアのエネルギー会社3社に対する制裁措置を発動させた。写真は2019年9月撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

欧州連合(EU)は13日、 ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がロシア政府に代わり秘密裏の活動を行っているとし、同社のほか、8人の個人とシリアのエネルギー会社3社に対する制裁措置を発動させた。

EUは官報で、ロシアとワグネルとの関連性について初めて詳細に公の場で非難。「ワグネルは、ウクライナ、シリア、リビア、中央アフリカ共和国、スーダン、モザンビークにおける深刻な人権侵害の責任を負っている」とし、人権侵害の例として拷問や法的手続きを通さない処刑などを挙げた。

EUは2020年10月、ロシアの実業家のエフゲニー・プリゴジン氏に対し制裁を発動させ、渡航を禁止すると同時に資産を凍結した。プリゴジン氏はプーチン大統領の側近で「プーチン氏の料理人」の異名を持つ。

EUは今回の官報で「プリゴジン氏はワグネルに出資している」としたが、プリゴジン氏はワグネルとの関係を否定。プーチン大統領も、ワグネルはロシア政府を代表する企業ではなく、ロシア政府は同社に支払いも行っていないとの立場を示している。

制裁措置の発動でワグネルはいかなる国の政府との取引もできなくなるが、ロシアに大きな影響は及ばないと見られている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、自身のSNSに投稿された人種差別

ビジネス

アングル:インド「高級水」市場が急成長、富裕層にブ

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、リスク資産反発受け 円は衆

ワールド

トランプ氏、インドへの25%追加関税撤廃 ロ産石油
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 2
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入った「最強ライバル」の名前
  • 3
    韓国ダークツーリズムが変わる 日本統治時代から「南山」、そして「ヘル・コリア」ツアーへ
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 6
    【台湾侵攻は実質不可能に】中国軍粛清で習近平体制…
  • 7
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 8
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 9
    日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...…
  • 10
    「こんなのアリ?」飛行機のファーストクラスで「巨…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 4
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 10
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中