最新記事

アプリ

ロシア、アップルとグーグルに罰金も 反体制派ナワリヌイ関連アプリの不削除で

2021年9月3日(金)14時31分
アップルとグーグルのロゴ

ロシア政府は米アップルと米グーグルについて、反体制派ナワリヌイ氏陣営のアプリの削除を拒否していることを今月17-19日の下院選への干渉と見なし、罰金を科す可能性がある。2日の同国インタファクス通信が通信当局者の話として伝えた。写真はイメージ。昨年4月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

ロシア政府は米アップルと米グーグルについて、反体制派ナワリヌイ氏陣営のアプリの削除を拒否していることを今月17-19日の下院選への干渉と見なし、罰金を科す可能性がある。2日の同国インタファクス通信が通信当局者の話として伝えた。当初の罰金額は最大400万ルーブル(5万5000ドル)になる可能性があるという。

ナワリヌイ氏は投獄中。同氏の陣営は与党の勝利を阻む戦術的な選挙活動をアプリを使って組織することを計画している。当局は今年夏に同氏陣営に過激派のレッテルを貼って非合法化しており、アプリ戦術はこれに対抗するため残された手段の1つ。

ロシア政府は8月、アップルとグーグルに当該アプリをオンラインストアから削除するよう命じたが、両社は応じていない。これに対し通信当局者は「ロシアの法律を破る行為だ。米企業によるロシアの選挙への干渉と見なされる可能性がある」と述べたという。

ナワリヌイ氏の陣営は下院選挙への出馬が禁じられており、人気が低迷しているはずの与党が勝利するとみられている。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英アーム、内製半導体開発へ投資拡大 7─9月利益見

ワールド

銅に8月1日から50%関税、トランプ氏署名 対象限

ビジネス

米マイクロソフト、4─6月売上高が予想上回る アジ

ワールド

トランプ氏、ブラジルに計50%関税 航空機やエネル
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 3
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い」国はどこ?
  • 4
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 5
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 6
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 9
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 10
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中