最新記事

感染症対策

サノフィとGSKのワクチン、治験で強力な免疫反応 感染経験者への投与でより高い抗体確認

2021年5月18日(火)11時08分

フランスの製薬大手サノフィは17日、英グラクソ・スミスクライン(GSK)と共同開発した新型コロナウイルスワクチン候補の第2相臨床試験(治験)で強力な免疫反応が示されたと発表した。写真はサノフィのロゴ。2020年4月撮影(2021年 ロイター/Charles Platiau)

フランスの製薬大手サノフィは17日、英グラクソ・スミスクライン(GSK)と共同開発した新型コロナウイルスワクチン候補の第2相臨床試験(治験)で強力な免疫反応が示されたと発表した。

今後数週間以内に世界規模の第3相治験を開始する予定。3万5000人以上の成人が参加するという。第4・四半期までの承認を目指す。

サノフィとGSKは昨年12月、新型コロナワクチンについて、治験の結果、より高齢の被験者の免疫反応が不十分だったことが明らかになったため、実用化は今年後半にずれ込む見通しと発表していた。

サノフィとGSKの株価は序盤の取引で小動き。

サノフィは「第2相治験の中間結果では、全ての年齢層、全ての投与量において、2回目の接種後に95─100%でセロコンバージョン(抗体陽転)が見られた上、忍容性は許容範囲内で安全性を巡る懸念はなかった」とした。

また、サノフィのワクチン部門メディカル担当グローバル責任者のスーペン・アン氏は「新型コロナに感染したことがある人に当社のワクチンを投与するとより高い抗体反応を示したことも確認された。これは事前にどのようなワクチンを接種したかに関係なく、当社のワクチンが追加免疫効果をもたらすことを示唆しており、さらなる分析を進めている」と述べた。

アン氏によると、第2相治験では変異株に対する試験は行われていないが、第3相治験では南ア型を含む様々な変異株に対して検査するほか、並行して変異株対応ワクチンの試験も行っており、その結果は間もなく発表される見通しという。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国防総省、重要鉱物の国内供給強化へ提案要請 イラ

ワールド

世界株に調整リスク、弱気相場の可能性は限定的=ゴー

ワールド

カタールがLNG輸出で「不可抗力宣言」、通常生産再

ワールド

イラン製無人機への防衛で米などが支援要請=ゼレンス
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中