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隔離措置

イスラエルの隔離監視用ブレスレットはホテル監禁よりマシ?

2021年3月23日(火)16時30分
マシュー・インペッリ
イスラエルの電子ブレスレット

空港で電子ブレスレットを見せる旅行客 Amir Cohen-REUTERS

<電子ブレスレットが現在地を特定し、隔離を守っていない場合には当局に通知が行く>

イスラエルで3月17日、新法が可決された。今後、イスラエルに帰国した同国民、もしくは特定の国からイスラエルに入国した人は指定された隔離期間中、確実に隔離を実行しているかを監視するため、電子ブレスレットの着用が義務付けられる。

テルアビブ近郊のベングリオン空港に到着した国民は、まず新型コロナの検査を受け、陰性の場合は電子ブレスレットを装着するか、国営ホテルで隔離期間を過ごすかを選択できる。電子ブレスレットが現在地を特定し、隔離を守っていない場合には当局に通知が行く。違反者には上限1500ドルの罰金が科せられる。

ワクチン接種済み、もしくはコロナ感染から回復したと示す証明書を提示した国民は、ウイルス検査で陰性と示された後に隔離が解除される。

現在地を当局に差し出して一定期間、監視されるとはいえ、国営ホテルに「監禁」されるよりはマシ──そう考えれば、「自由のブレスレット」かもしれない。

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