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安倍首相「緊急事態宣言出す状況にない」 経済とコロナ対策、両立を強調

2020年8月6日(木)12時14分

安倍晋三首相(写真)は、全国で感染が拡大する新型コロナウイルスについて、緊急事態宣言を出す状況ではないと述べ、経済活動との両立を図る考えを示した。写真は6月都内での代表撮影(2020年/ロイター)

安倍晋三首相は6日、全国で感染が拡大する新型コロナウイルスについて、緊急事態宣言を出す状況ではないと述べ、経済活動との両立を図る考えを示した。安倍首相が記者会見するのはおよそ1カ月半ぶり。

広島市の平和記念式典に出席後に会見した安倍首相は、重症者数や死者数、確保済みの病床数の違いなどを挙げ、4月に緊急事態宣言を出した前後とは状況が異なると説明。「直ちに緊急事態宣言を出すような状況ではない」と語った。

その上で、治療薬やワクチンの開発と確保を進め、「感染拡大をできるだけ抑えながら社会経済活動との両立をしっかり図っていきたい」と述べた。

9月に自民党役員が任期を迎え、合わせて内閣改造をする考えがあるかどうかを問われた安倍首相は、「政府を挙げてコロナウイルス対策に全力で取り組んでいる。人事の話はまだ先と考えている」と語った。

このほか、事実上の敵基地攻撃能力の保有検討を求めた提言を与党・自民党から受け取ったことについて、「新しい方向性をしっかりと打ち出し、速やかに実行に移していく」と述べた。

(久保信博 編集:田中志保)

[ロイター]


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