最新記事

感染症

米、新型コロナウイルスで2分間に1人が亡くなる 1日の死者が初めて700人突破

2020年4月1日(水)09時21分

米国では新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。1日の死者数が3月31日、初めて700人を突破した。これは2分間に1人が死亡した計算になる。写真はニューヨークのセントラルパークに設置された仮設病院(2020年 ロイター/Jeenah Moon)

米国では新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。1日の死者数が31日、初めて700人を突破した。これは2分間に1人が死亡した計算になる。当局は急増する患者を受け入れるため、臨時病院の設置を急いでいる。

31日の死者の約半数を占め、特に感染拡大が深刻なニューヨーク州では、デブラシオ・ニューヨーク市長が最悪期は数週間先になるかもしれないとの見方を示し、トランプ政権に追加支援を要請したと明らかにした。

市長は「感染者数は来週、急増が見込まれる。現時点で準備する必要がある」と強調。4月5日までに看護師1000人、呼吸療法士300人、医師150人の追加派遣をトランプ政権に要請し、返事を待っていると説明した。

米国のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)による死者は3700人を突破した。これは2001年9月11日の米同時多発攻撃による死者の数を上回る。感染者数は前日から2万1000人増え、18万4000人に達した。

米国の死者数は、イタリア(約1万1000人)とスペイン(約8000人)の水準には達していないが、中国(3305人)を上回る。ホワイトハウスの医療専門家は、国内の死者は年内、10万─20万人に達する恐れがあると指摘している。

世界全体では感染者数は80万人以上となり、死者は4万人を超えた。

全米では30州以上が外出規制を導入して感染拡大を食い止めようとしている。

軍当局者はABCテレビ番組のインタビューで、臨時病院を最大341カ所設置するため、ホテルや寮、イベント会場、屋外の広いスペースを探していると述べた。ニューヨーク州では、ニューヨーク市内のコンベンションセンターに1000の病床を1週間以内に設置するため、州当局と協力していると説明した。

カリフォルニア州でもここ数日感染者が急増しており、31日時点で感染者は7400人以上、死者は150人を上回っている。

医療現場では、医療器具や防護服などが不足しており、医師や看護師など医療従事者への負担が拡大している。

議会では、先週可決された2兆2000億ドル規模の景気対策に続く支援措置が必要かが議論されている。

民主党のペロシ下院議長は、次の措置として、州や地方政府の回復を後押しする措置を検討すべきだと主張。共和党のマコネル上院院内総務は状況をしばらく見極める必要があるとの考えを示した。

米ゴールドマン・サックスは31日、米経済は第2・四半期に34%のマイナス成長に陥るとし、従来予想のマイナス24%から下方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた新規失業保険申請件数の急増を踏まえると、米経済成長率のマイナス幅は拡大し、失業率も上昇すると指摘している。

[ワシントン/ニューヨークロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・BCGワクチンの効果を検証する動きが広がる 新型コロナウイルス拡大防止に
・ブラジル大統領ロックダウンを拒否「どうせ誰もがいつかは死ぬ」
・韓国発の超大作『キングダム』、台湾・香港版タイトルが韓国で炎上 新型コロナウイルスもあって問題化


cover200407-02.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年4月7日号(3月31日発売)は「コロナ危機後の世界経済」特集。パンデミックで激変する世界経済/識者7人が予想するパンデミック後の世界/「医療崩壊」欧州の教訓など。新型コロナウイルス関連記事を多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

再送-米政府、海上停滞中のイラン産原油売却を容認 

ワールド

米国防総省、パランティアのAIを指揮統制システムに

ビジネス

米ユナイテッド航空 、秋まで運航便5%削減 中東情

ワールド

米、イラン戦争の目標達成に近づく=トランプ氏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    メーガン妃、親友称賛の投稿が波紋...チャリティーの場でにじんだ「私的発信」
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の…
  • 5
    「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 9
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 10
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中