最新記事

中国

中国、「アジアの本質的な病人」と揶揄した WSJ記者3人の資格取消 5日以内の国外退去命じる

2020年2月19日(水)20時16分

中国外務省は、米政府が中国の主要国営メディア5社に対して導入した新規制に断固反対すると表明した。写真は2019年10月、北京の天安門広場で撮影(2020年 ロイター/Florence Lo)

中国外務省の耿爽報道官は19日の定例会見で、同国を「アジアの本質的な病人」と指摘したコラムを巡り謝罪を拒否したとして、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の3記者の記者資格を取り消したことを明らかにした。また、米政府が中国の主要国営メディア5社に対して導入した新規制に断固反対すると表明した。

問題のコラムは2月3日に掲載された。耿報道官によると、中国側はコラムが人種差別的で中国の新型肺炎への対応を非難しているとして、数回にわたりWSJに抗議したが、WSJは謝罪や関係者への調査を拒否したという。

「中国国民は、人種差別的な意見を報道したり、悪意をもって中国を攻撃するメディアを歓迎しない」とし「よって、北京駐在のWSJの記者3人の記者証を本日から無効とすることを決定した」と述べた。資格取り消しとなった記者名は明らかにしなかった。

WSJの報道によると、ジョシュ・チン副支局長と記者2人が5日以内に中国を出国するよう命じられたという。

トランプ米政権は18日、米国に拠点を置く中国の主要国営メディア5社を大使館と同等に扱う方針を明らかにした。これらの国営メディアには、職員名簿や米国内で保有・賃貸する不動産を国務省に登録するよう義務付ける。

耿報道官は、新規制に断固反対すると述べ、中国はこれに対応する権利を有すると主張した。

*内容を追加しました。

[北京 19日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20200225issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月25日号(2月18日発売)は「上級国民論」特集。ズルする奴らが罪を免れている――。ネットを越え渦巻く人々の怒り。「上級国民」の正体とは? 「特権階級」は本当にいるのか?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ミラン米FRB理事、CEA委員長職を辞任

ビジネス

米TI、半導体設計会社買収へ協議 約70億ドル=F

ワールド

スペイン16歳未満のSNS利用禁止へ、ギリシャも 

ワールド

米の重要鉱物取引枠組み、約30カ国が参加を希望=内
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 9
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 10
    少子高齢化は国防の危機──社会保障を切り捨てるロシ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中