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領有権

尖閣周辺で中国がドローンを飛行か 海保が初めて確認

2017年5月19日(金)08時31分

海上保安庁は18日午前、日本が固有の領土とする東シナ海の尖閣諸島(中国名:釣魚島)領海内で、中国のドローン(無人機)らしき物体が飛行しているのを初めて確認した。REUTERS/Chris Meyers

海上保安庁は18日午前、日本が固有の領土とする東シナ海の尖閣諸島(中国名:釣魚島)領海内で、中国のドローン(無人機)らしき物体が飛行しているのを初めて確認した。

日本側は緊張を高める行為だとして、東京の中国大使館に抗議した。

海上保安庁広報によると、午前10時過ぎに中国海警局の船4隻が相次いで尖閣諸島の周囲22キロ内に侵入。海保の巡視船が午前11時前、中国公船1隻の船橋前方にドローンのような物体が飛んでいるのを初めて確認した。

ドローンかどうかは確認できておらず、飛行の目的も不明だという。海警局の船は4隻とも正午過ぎまでに22キロ外へ出た。

日本側は「一方的なエスカレーション(緊張を高める行為)だ」として、外務省の金杉憲治・アジア大洋州局長が中国大使館の公使に電話で抗議した。中国側は本国に報告するとした上で、同諸島に対する自国の立場を改めて表明した。

日本は尖閣諸島を歴史的、国際法的にも固有の領土とする一方、中国も領有権を主張している。

(久保信博、竹中清)

[ロイター]


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