トランプ次期米大統領は11日、米国政府がこれまで維持してきた「一つの中国」政策について、必ずしも堅持する必要はないとの見解を示した。フォックス・ニュースのインタビューで答えた。

「『一つの中国』政策については十分に理解しているが、中国と貿易などについて合意でもしない限り、なぜ堅持する必要があるのかわからない」と述べた。

 中国の当局者はこれまでのところ、トランプ氏の発言についてコメントしていない。

 中国はトランプ氏が今月2日に台湾の蔡英文総統と電話会談したことを非難していた。米国と中国が1979年に国交を正常化して以来、米台首脳が直接接触したのは初めて。

 オバマ政権はこの電話会談後に、中国の当局者らに対して米国の「一つの中国」政策に変わりがないことを確認したと明らかにしていた。

 トランプ氏の11日の発言について、ホワイトハウス関係者はこれまでの立場と変わらないと述べるにとどめた。

 フォックス・ニュースのインタビューでトランプ氏は台湾総統との電話会談に応じるかどうかについて「中国に指図されたくはない」と強調。

 また、米大統領選中に力説していたような中国批判を展開。「中国の通貨切り下げで、われわれは大きな損害を被っている」と述べるとともに、米国製品に課している関税や南シナ海での要塞の建設、北朝鮮に対するスタンスについて中国を批判した。

トランプ氏は「子供のようにナイーブ」

 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、トランプ氏は「外交に関して子供のようにナイーブ」と批判。「一つの中国」政策は「売り買いできるものではない」とする社説を掲載した。また、適切な時が来れば、中国は「台湾について断固とした新政策」をとると強調した。