毎年2000万本以上も廃棄されるドイツのクリスマスツリー問題
ベルリン市内のクリスマスツリー仮設店舗 (Photo:Hideko Kawachi)
<ドイツの家庭では生木のクリスマスツリーを飾るのがいまも一般的だが、使用後のツリーは1月には廃棄されてしまう。そこで木を再利用するエコフレンドリーなサービスを考えたスタートアップ企業が出現したが...>
ドイツではほとんどの家で生木のクリスマスツリーを飾る。12月に入った頃から街のそこここに1メートルから3メートルほどのモミの木を販売する仮設店舗が作られる。

またドイツには「ツリーにする木はモミの木の畑に自分で切りに行く」という風習も根強くある。
どの都市の郊外にも大抵、クリスマスツリー用のモミの木を植えた畑がいくつもあり、クリスマスの1カ月ほど前からクリスマスイブ頃まで、一般客向けに開放される。
客は入り口でノコギリを貸してもらい、枝ぶりと大きさを吟味しながら好みの1本を見つけ出して、根元から切るというセルフサービス方式。サイズに応じて料金を払い、専用のツリー梱包機械に通して運びやすくしてもらって、自宅まで運ぶ。木の根を切り、乾燥した室内におくと葉が落ちやすいのでクリスマスの直前に購入する人が多い。
例えはドイツ最大級のツリー畑を持つ北ドイツ、ヴェンツェンドルフのエルカース農場では、毎年 25 万本のツリー用の針葉樹を栽培、出荷している。ここは首相官邸にもツリーを納めているが、最も人気のある 1.5~2メートルのツリーになるまでには 10 年近くの年月がかかるという。
1月には約2200万本ものツリーが廃棄される
このドイツ人の生木クリスマスツリーにこだわる風習は現在も全く廃れていない。生木のクリスマスツリーはプラスチックにはない雰囲気があって、美しく写真映えする、ということで、最近でも若い人たちも生木を買う傾向にあるという調査結果が出ている。(出典:ドイツ森林保護団体)
だが、この生木ツリーは、12月25日、26日の祝日直前から1月6日の「東方三博士の日」まで飾られた後、廃棄されてしまう。たった2週間ほど飾られただけで、根を切られ捨てられてしまうのだ。その数はドイツ全体で毎年約2200万本以上と推測されている。
ベルリンを例にとると1月7日から19日までの間、清掃局が地区ごとに回収予定日を通達。その前夜から当日朝6時までの間に道にツリーを出しておくと、専用の回収車が回ってくるという仕組みになっている。回収後は燃料や堆肥としてリサイクルされるという。


しかし回収予定日でない日に道に捨てる人も多いため、打ち捨てられたツリーがそこら中に転がる。枯れた枝がゴミにまみれることになる1月の街の様子はなんとも物悲しい。
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