その結果、猫の背骨の柔軟さは一律ではないことが分かった。胸椎は驚くほど柔軟性が高く、ニュートラルゾーン(ほぼ50度までほとんど無理なく自由にねじれる可動域)があることが判明。これに比べて腰椎ははるかに硬く、体を安定させる役割を果たしていた。

空中で宙返りする猫は、まず頭と両前足を地面に向けて回転させる。これは胸椎が柔軟で、体の前半分の方が軽いことによる。次に後ろ半分が回転して体をしっかり支える役割を果たす。このおかげで体の前半分が素早く回転しても、体勢を崩さずに済む。

「こうした結果は、猫における空中立ち直りの際の胴体の回転が連続的に起こることを示している。まず前部の胴体が回転し、後部の胴体がそれに続く。その柔軟な胸椎と、軸のねじれにおいて固定された腰椎は、この行動に適している」。論文にはそう記されている。

この研究は動物の運動に関する数学的モデルを改善させ、獣医師による脊椎損傷の治療改善や、敏捷性の高いロボットの開発にもつながる可能性がある。

論文は科学誌「The Anatomical Record」に発表された。

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