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「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する

2025年7月12日(土)08時10分
ポール・ウェイド(元囚人・キャリステニクス研究家)

プッシュアップの効能/Benefits of the Pushup

異なるフォームのプッシュアップは、上半身にある異なる筋肉に働きかける。開発するのは体幹周辺にある「押す筋肉」のネットワークだ。

ターゲットになるのは、大胸筋、三角筋前部、小胸筋であり、そこに、上腕の主要な筋肉である上腕三頭筋の3つのヘッド(長頭、外側頭、内側頭)と前腕にある主要な筋肉が加わる。


 

プッシュアップは、これらの重要な筋肉を、理想的な動作域内で鍛えるトレーニングになる。また、正しいフォームで行うプッシュアップは、ほかの多くの筋肉にアイソメトリック的なワークを施す。頭からつま先までを固定すると、全身が静的に拘束される。

アイソメトリック的に鍛えられるのは、広背筋、胸部と胸郭にある深層筋(インナーマッスル)、脊椎筋、腹筋と腸腰筋、股関節まわりの筋肉、臀筋、大腿四頭筋および前脛骨筋だ。足とつま先も、アイソメトリックトレーニングの対象になる。

正しいフォームで少しずつ高度化させていくプッシュアップは、関節と腱を強く健全なものにする働きがある。指、手首、前腕、肘を支える、小さいながらも活動的な深層筋や深部組織も強くする。その結果、手根管症候群、テニス肘やゴルフ肘、痛みや腫れがこれらの部位に起こりにくくなる。

不安定な状態で行うプッシュアップ(アンイーブン・プッシュアップなど)には、筋力トレーニングを行うアスリートが絶え間なく傷めるローラーターカフを強化する働きがある。

プッシュアップをやることによる血流の増加は、関節内に溜まった老廃物を除去し、癒着を防ぎ、古い瘢痕(はんこん)組織をほぐす。ウエイトリフターがルーチンにプッシュアップを加えると、ウエイトを挙げるだけの人よりも関節障害を少なくすることができる。

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