最新記事
身長

トランプに「身長詐称」疑惑が浮上!?高身長国だったアメリカの低身長化が止まらない

Americans Are Getting Shorter

2024年10月23日(水)12時04分
ハッティ・ウィルモス
トランプに「身長詐称」疑惑が浮上!?高身長国だったアメリカの低身長化が止まらない

JUSTIN MERRIMANーBLOOMBERG/GETTY IMAGES

<アメリカ人が欧州各国と比べて背が低くなった原因は、国民的な健康状態の悪化が原因か?>

今度の米大統領選は異例ずくめの展開だが、まさか候補者の身長まで話題になるとは思わなかった。

当初、共和党の副大統領候補J・D・バンス(写真右)の身長は5フィート7インチ(約170センチ)と伝えられていた。対して大統領候補ドナルド・トランプ(同左)の身長は公称6フィート3インチ(約190センチ)。それなのに2人が並んだ写真では、背丈はほぼ同じに見える。

もしかして、これってトランプの身長詐称?


......ではなかった。バンスの身長に関する当初の報道は誤りで、本当は6フィート2インチ(約188センチ)だという。

なるほど。しかし一般論として、アメリカ人の平均身長は近年、縮小傾向にあるらしい。

「身長は遺伝と生育環境で決まる。60~80%が遺伝、20~40%が環境の影響と言えるだろう」と語るのは、英オックスフォード大学人口統計科学センターのメリンダ・ミルズ所長。「1980年頃から、アメリカ人の平均身長は下がりつつある」

高い身長は職業的に有利に働く可能性があり、身長が10センチ高くなると男性で5%、女性で12%の収入増につながる可能性を示唆するデータもあるという。

ミルズによれば、「背が高いと偉いように見える」ことを裏付ける研究はたくさんある。例えばFIFA(国際サッカー連盟)の主審は、一般に背の高い人のほうが試合をコントロールしやすいことが知られている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、イラン・イスラエル仲介用意 ウラン保管も=

ワールド

イラン核施設、新たな被害なし IAEA事務局長が報

ビジネス

インド貿易赤字、5月は縮小 輸入が減少

ワールド

イラン、NPT脱退法案を国会で準備中 決定はまだ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 6
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 9
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 10
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中