最新記事

宇宙

米スペースXの宇宙船クルードラゴンが打ち上げ成功 野口さんら4人搭乗

2020年11月16日(月)13時50分

米国の実業家イーロン・マスク氏が率いる民間宇宙企業スペースXの新型宇宙船「クルードラゴン」が打ち上げに成功した。野口聡一さん(写真右端の宇宙服姿)ら日米の飛行士4人が乗り込んでおり、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう。111月15日、フロリダ州のケネディ宇宙センターで撮影(2020年 ロイター/Joe Skipper)

米国の実業家イーロン・マスク氏が率いる民間宇宙企業スペースXの新型宇宙船「クルードラゴン」が15日、打ち上げに成功した。野口聡一さんら日米の飛行士4人が乗り込んでおり、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう。

米航空宇宙局(NASA)による民間の有人宇宙船の本格運用1号機となる。

クルードラゴンは米東部時間15日午後7時27分(日本時間16日午前9時27分)、フロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターからスペースXの大型ロケット「ファルコン9」で打ち上げられた。当初14日の予定だったが、熱帯暴風雨の余波で突風が予想されていたため、1日延期された。今後27時間かけて徐々に軌道を上げ、米東部時間16日午後11時(日本時間17日午後1時)にISSに到達する見込み。

船長のマイク・ホプキンス氏は打ち上げから約1時間後、「乗り心地はすばらしい。スマイルいっぱいだった」と述べた。

スペースXのミッション・オペレーター、ジェイ・アランハ氏は飛行士らに「楽しい旅を」と呼び掛け、ホプキンス船長は「NASAとスペースXの皆さん、あなたがたがこの困難な時期に力を合わせることにより米国、世界を元気づけた。今度は私たちが任務を果たす時だ」と応じた。

打ち上げに立ち会ったペンス副大統領は、トランプ大統領は「有人宇宙探索で世界をリードするコミットメントを新たにした」と述べた。

次期大統領就任が確実なバイデン氏は、打ち上げ成功は「科学の力の証」と祝福のツイートをした。

*内容を追加して再送します。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


[LIVE] 現在の「クルードラゴン」とNASAのようす NASA / YouTube

【話題の記事】
・フランスのコロナウィルス感染第二波が来るのは当然だった・・・・
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力



202404300507issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が愛した日本アニメ30」特集。ジブリのほか、『鬼滅の刃』『AKIRA』『ドラゴンボール』『千年女優』『君の名は。』……[PLUS]北米を席巻する日本マンガ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米金利先物、9月利下げ確率60%に小幅上昇 PCE

ビジネス

ドル34年ぶり157円台へ上昇、日銀の現状維持や米

ワールド

米中外相会談、ロシア支援に米懸念表明 マイナス要因

ビジネス

米PCE価格指数、3月前月比+0.3%・前年比+2
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中