韓国企画財政省は29日、513兆5000億ウォン(約45兆1656億円)規模の2020年度(1─12月)予算案を国会に提出すると発表した。国内外で景気リスクが高まる中、08─09年の世界的な金融危機後で最も積極的な財政支出を計画する。

予算案の規模は今年度と比べ、補正予算を含めた場合8.0%、除いた場合は9.3%の増額となる。

来年度の財政赤字は対国内総生産(GDP)比3.6%となる見通しで、今年見込まれる2.2%から拡大する。予想通りの比率なら、09年以来の高水準となる。

韓国経済は輸出依存度が高く、米中貿易摩擦の激化や日韓関係の悪化を背景に、海外需要の減速や消費者心理の冷え込みに圧迫されている。

洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政相は「日本による先の経済報復措置で不透明感が高まり、投資や輸出が引き続き低迷する中、成長軌道への下方リスクが強まった」とのコメントを出した。

企画財政省は、社会保障や雇用創出、中小企業支援、環境対策、R&D(研究・開発)プロジェクトなどへの支出を大幅に拡大する方針を示した。

また、差し引き60兆2000億ウォン相当の赤字国債発行の承認を国会に求めるとした。赤字国債発行額は今年の33兆8000億ウォンから2倍近くに拡大し、過去最大となる。

[ソウル 29日 ロイター]
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