<16年大統領選では見事に予想を外した僕だけど、有権者のハートをつかむトランプの作戦を見てみると......>
Learn from Your Mistakes(失敗から学ぶ)が僕のモットー。2016年11月に決めた。
米大統領選の前、あっちこっちで「ドナルド・トランプが負ける!」と大きな声で予測を口にした。政治経験がない。専門知識もない。組織もない。党の重鎮からの支援もない。信頼性も常識も品もない。そんなトランプが勝つはずはないと見た。冷静に分析したにもかかわらず、予測が外れ、選挙の翌日、あるテレビ番組でテリー伊藤さんに頭を丸められそうになり、土下座する羽目になった。
そんなことが二度とないように、次からは冷静な分析をやめることにした!
ある意味、これは正解だろう。コメンテーターがいくら頭を使って分析していても、多くの有権者は頭脳ではなく、ハートで投票してしまう。だから、国民の感情の操り方がうまい候補こそ当選するのだ。そしてハートをつかむ達人といったら、やはりトランプの右に出るものはない!
もちろん、多くの人に嫌われているのも事実。ギャラップ社によると、現在の支持率は36%。就任してから1年弱の数字としては、歴代大統領の中で最下位。スローガンにするなら、アメリカ・ワースト!
でもロイター通信が伝えているように、投票しそうな人の間での支持率が最も高いし、前回トランプに入れた人の85%は次回も彼に投票するという。しかも、就任からの1年弱で支持者の熱はますます上がっているようだ。そのカギとなるのは、Single Issue Voter作戦だと、僕は見ている。
Single issue voter(1つの問題で投票を決める人)は、お気に入りの問題に関しての政策や発言だけを候補の審査条件にする。その問題について納得していれば、ほかの政策も、候補の不祥事や不道徳なども気にしない。そう考えると、現実的な政策が少ない上、不祥事や不道徳が目立つトランプ大統領にとっては、この作戦を取るというのはとても賢い判断である。