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[モスクワ/ドラル(米フロリダ州) 10日 ロイター] - トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は9日、イランでの戦争とウクライナの和平の見通しについて電話で協議した。両首脳の電話会談は今年初めて。
ロシア側によると、トランプ氏がプーチン氏に電話をかけ、イラン紛争の早期終結に向けたロシアの考え、ウクライナの戦況、ベネズエラが世界の石油市場に与える影響について話し合った。
トランプ氏は、ウクライナと中東の紛争についてプーチン氏と「非常に良い電話会談」を行ったと述べた。
「プーチン大統領と(ウクライナの)ゼレンスキー大統領の間には非常に強い憎悪がある。両者は全く折り合えないようだが、この問題に関しては前向きな協議だったと思う」と記者団に述べた。
イラン紛争について「(プーチン氏が)協力したいと考えている」とした上で、「『ウクライナとロシアの戦争を終わらせた方が助けになる』と私は言った。その方が役に立つ」と述べた。
複数の関係筋によると、トランプ氏は、原油価格急騰を抑えるため、ロシアに対する石油制裁の緩和や戦略石油備蓄(SPR)の放出を検討している。
トランプ氏は9日、記者団に対し、「価格を下げるため、一部の石油関連制裁を免除する。一部の国に制裁を課しているが、事態が落ち着くまでそれらの制裁を解除する」と国名に言及せず述べた。「その後は、おそらく制裁を再び課す必要はなくなるかもしれない。平和が訪れるだろうから。ただし、必要とあれば米海軍とそのパートナーがタンカーをホルムズ海峡まで護衛する」とした。
米国は先週、中東からの供給減に直面するインドに対し、一部のロシア産原油の購入を認める暫定的な免除措置を既に講じている。
ベセント米財務長官は6日、ロシア産石油に対する制裁をさらに緩和する可能性があると述べた。ロシアのドミトリエフ大統領特使は7日、この問題について米政府と協議していると明らかにした。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は9日、トランプ氏との協議は「非常に実質的」であり、「両国間の今後の作業にとって実践的な意義を持つ可能性が高い」と説明。「停戦と長期的な解決によるウクライナ紛争の迅速な終結」が米国の利益になるとトランプ氏が考えているとの認識を示した上で、ロシア軍のウクライナにおける進撃はウクライナ側が交渉による紛争終結を求めるべき理由になると付け加えた。