Orathai Sriring Kitiphong Thaichareon Chayut Setboonsarng
[バンコク 16日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が16日公表した2025年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年比2.5%増となり、伸び率は同年第3・四半期の1.2%から加速し、ロイターがまとめたアナリスト予想の1.0%を上回った。工業と小売業の伸びに支えられた。ただ、農業部門は減速した。
季節調整済み前期比では1.9%増で、4年ぶりの高い伸びを記録。0.3%増の予想を上回った。
25年通年では2.4%増だった。
26年の成長率予想は、従来の1.2─2.2%から1.5─2.5%に上方修正した。
成長の主要原動力である輸出については、今年の予想を2.0%増とし、従来の0.3%減から修正した。
エクニティ財務相は、予想を上回る成長は政府の景気刺激策の成果だと述べ、「この患者は本日、集中治療室を退室した」と記者団に表現。「今年は少なくとも2%の成長が見込める」とし、「国の潜在成長率に沿って3%成長させたい」と語った。
タイは米国の関税、家計債務の高止まり、通貨バーツ高など複数の逆風に直面し、経済はコロナ禍以降、域内諸国に後れを取っている。
タイでは今月上旬に実施された下院総選挙で、アヌティン首相率いる与党「タイの誇り党」が躍進して第1党となった。
NESDCのダヌチャ・ピチャヤナン長官は記者会見で、「迅速な政権樹立は予算編成を加速させ、経済支援を可能にする」と述べた。
一方、キャピタル・エコノミクスのアジア担当エコノミスト、シバアン・タンドン氏は調査ノートで「最近の選挙結果は短期的な政治リスクを軽減するはずだが、厳しい経済見通しを改善する効果はほとんどない」と指摘。「当局がタイトな財政目標を堅持する中、財政政策が持続的な支援を提供できるとは考えにくい」と述べた。