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チリ大統領選で右派カスト氏勝利、不法移民追放など掲げ 決選投票

2025年12月15日(月)08時47分

写真は12月14日、チリのサンティアゴで、大統領選決選投票のため投票所に到着し、支持者に手を振るホセアントニオ・カスト氏。REUTERS/Juan Gonzalez

Alexander Villegas Fabian Cambero

[サンティアゴ 14日 ロイター] - チリ大統領選の決選投票が14日に行われ、右派のホセアントニオ・カストが勝利した。犯罪増加や移民問題に対する有権者の不安を背景に支持を集めた。

95%余りが開票された時点で、カスト氏の得票率が58.30%、左派ボリッチ政権で労働相を務めたジャネット・ハラ氏が41.70%となった。ハラ氏はカスト氏に連絡を取り、敗北を認めたと明かした。

カスト氏は数十年にわたる政治キャリアを通じて右派強硬派の立場を取ってきた。国境の壁建設、犯罪多発地域への軍配備、全ての不法移民の国外退去を訴えている。

今回の選挙戦はカスト氏にとって3度目の大統領選で、2度目の決選投票だった。

チリは南米で最も安全な国の一つだが、近年は暴力犯罪が急増している。犯罪グループがコカ生産地の隣国ペルーやボリビアとの国境警備の不備を突くなどし、人身売買や性売買の被害者になりやすい移民が増えている。また、ベネズエラからの不法移民も近年急増しているという。

カスト氏の政策には、米移民・税関捜査局(ICE)のような警察組織を創設し、不法移民を迅速に拘束・追放したり、公共支出を大幅に削減したりすることが含まれているが、議会の反発に直面するとみられている。

ロイター
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