インドのモディ首相とブラジルのルラ大統領、トランプ関税で電話会談

インドのモディ首相(写真左)とブラジルのルラ大統領(右)は7日、電話会談した。両国政府によると、米国が両国の輸出品に対して課した関税を含む幅広い議題について話し合った。7月8日、ブラジリアのアルボラーダ宮殿で撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
[ベンガルール/ブラジリア 7日 ロイター] - インドのモディ首相とブラジルのルラ大統領は7日、電話会談した。両国政府によると、米国が両国の輸出品に対して課した関税を含む幅広い議題について話し合った。
ルラ大統領は電話会談中、2026年初めにインドを公式訪問すると確認した。ルラ大統領は6日、ロイターにトランプ米大統領の関税措置に対抗するためBRICS諸国の間で協議を開始する意向を示しており、電話会談はその翌日に行われた。
ブラジル大統領府は声明で「両首脳は国際経済情勢と一方的な関税の発動について議論した。両国が現時点で最も影響を受けている」と述べた。
モディ首相官邸は声明でトランプ氏や米関税について明言しなかったが、「両首脳はさまざまな地域的および世界的な相互関心事項について意見交換した」と述べた。
トランプ氏は6日、インド産品に追加で25%の関税を課すと発表し、関税率が合計で50%に達した。追加関税は28日から適用され、インドがロシア産原油の購入を継続していることに対する制裁措置だと説明した。
トランプ氏はまた、ブラジル産品にも50%の関税を課しており、航空機やエネルギー、オレンジジュースのような分野はこれよりも低い税率を適用した。高関税の理由がトランプ氏の盟友ボルソナロ前大統領に対する「魔女狩り」に関連していると述べた。ボルソナロ前大統領は22年の大統領選の結果を覆そうとしたクーデター未遂容疑で裁判中。