ローマ教皇、AI巡る課題指摘 若者への影響に懸念

6月21日、ローマ教皇レオ14世は人工知能(AI)の台頭がもたらす課題について政治家に警告し、若者への潜在的な影響を最大の懸念事項として取り上げた。バチカンで14日撮影(2025年 ロイター/Yara Nardi)
[バチカン市 21日 ロイター] - ローマ教皇レオ14世は21日、人工知能(AI)の台頭がもたらす課題について政治家に警告し、若者への潜在的な影響を最大の懸念事項として取り上げた。
イタリアのメローニ首相と68カ国の議員団が出席して開かれた聖年のイベントで演説し、即位後数週間にたびたび提起してきたこの話題にあらためて言及。
「特に、AIは人間の幸福のための道具として機能するものであって、人間を弱体化させたり、人間に取って代わったりするものではないことを忘れてはならない」と指摘。
メローニ氏はこれを受け「イタリアは、AIの発展が人間によって統治され、人間の幸福が究極の目標となるよう、国内外で努力を続けていく」と述べた。
教皇は、「特に若い世代のために、健康で公正かつ健全な生活様式」を守ることに注意を払う必要があると述べた。
教皇は以前にもAIが雇用に及ぼす脅威について発言し、ジャーナリストに責任を持ってAIを活用するよう呼びかけている。