ニュース速報
ワールド

イエレン米財務長官、次期政権の金融監視態勢後退をけん制

2024年12月09日(月)10時08分

 12月6日、トランプ次期米政権が金融のシステミックリスク監視態勢を再び後退させるとの懸念が高まっているのを受け、イエレン財務長官は、米規制当局でつくる金融安定監視評議会(FSOC)の活動を継続させることが「極めて重要」だと警鐘を鳴らし、次期政権の姿勢をけん制した。米首都ワシントンで10月23日撮影(2024年 ロイター/Kaylee Greenlee Beal)

Pete Schroeder

[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ次期米政権が金融のシステミックリスク監視態勢を再び後退させるとの懸念が高まっているのを受け、イエレン財務長官は、米規制当局でつくる金融安定監視評議会(FSOC)の活動を継続させることが「極めて重要」だと警鐘を鳴らし、次期政権の姿勢をけん制した。

FSOCは2007―09年の世界的な金融危機後にシステミックリスクを監視するため設立された組織。この日イエレン氏は、バイデン政権下では最後となるFSOCの会合で演説した。

演説草稿によると、トランプ第1次政権下では委員会スタッフ人数が1桁に縮小され、省庁間調整を支える仕組みも大幅に縮小されたと振り返り、「金融システムに対するリスクを特定し、対応する能力が低下していた」と批判。その後のバイデン政権がFSOCを立て直したことで「金融システムの回復力を以前よりも高め、経済をより強固なものにしてきた。米国民の利益のためFSOCがそうあり続けることが極めて重要だ」と述べた。

FSOCは年次報告書で商業用不動産や民間信用、暗号通貨(仮想通貨)の潜在的リスクに改めて強く注視を促し、規制当局と企業が脆弱性を監視する上で警戒を怠らないよう呼びかけた。イエレン氏は年次報告書に絡め、次期政権もシステミックリスクへの備えを十分に行うよう求めた形だ。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:コーヒー相場に下落予想、「ココア型暴落」

ワールド

アングル:米公共工事から締め出されるマイノリティー

ワールド

再送-米政府、海上停滞中のイラン産原油売却を容認 

ワールド

米国防総省、パランティアのAIを指揮統制システムに
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    メーガン妃、親友称賛の投稿が波紋...チャリティーの場でにじんだ「私的発信」
  • 3
    BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の交通を遮断 ──「式場に入れない」新婦の訴えに警察が異例対応
  • 4
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 5
    「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 9
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 10
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中