ニュース速報
ワールド

イスラエル軍、ガザ北部の病院に突入 一部医療職員を追放

2024年12月07日(土)07時14分

イスラエル軍が6日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院に突入したと、病院長が明らかにした。一部医療スタッフが病院から追放されたという。写真は11月17日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤで撮影(2024年 ロイター)

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 6日 ロイター] - イスラエル軍が6日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院に突入したと、病院長が明らかにした。一部医療スタッフが病院から追放されたという。

病院長によると、攻撃は一連の空爆から始まり、その後、病院内にイスラエル軍部隊が突入。病院職員や患者、避難民を含む全員が中庭に出され、数時間にわたり中に戻ることが許されなかったという。また、一部の医療スタッフや避難民は病院の敷地内から完全に立ち去るよう命じられたという。

病院長は「病院内と周辺の状況は悲惨だ。多くの負傷者はいるが、医師は残っていない」と語った。

イスラエルは、ガザへの攻撃開始当初からイスラム組織ハマスの戦闘員が病院や学校などの民間の建物を隠れみのとして利用していると主張。ハマスはこれを否定している。

世界保健機関(WHO)は、イスラエル軍が5日早朝に、職員への事前警告なく同病院を空爆したと発表。WHOの広報担当は「極めて憂慮すべき事態で、決して起きてはならないことだ」と非難した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB当局者、金融市場の安定性に注視 金利の行方見

ワールド

ロシア、ウクライナ東部ハルキウ州の要衝制圧 軍参謀

ワールド

米、ウクライナと和平案協議 双方が受け入れ可能な案

ワールド

中国商務相、駐中米大使と会談 貿易関係の「不確実性
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 6
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 9
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中