ニュース速報
ワールド

米、イスラエルに迎撃システムTHAAD配備 兵士も派遣

2024年10月14日(月)11時09分

 米政府は13日、イスラエルの防空能力を強化するため、米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)をイスラエルに配備し、米兵士も派遣すると発表した。イランによるミサイル攻撃を受けた対応。写真はTHAAD。米国防総省ミサイル防衛局提供。撮影日不明(2024年 ロイター)

Phil Stewart Jasper Ward

[ワシントン 13日 ロイター] - 米政府は13日、イスラエルの防空能力を強化するため、米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)をイスラエルに配備し、米兵士も派遣すると発表した。イランによるミサイル攻撃を受けた対応。

バイデン米大統領は「イスラエル防衛」が目的だと説明した。

イランは1日、イスラエルに向けて180発以上のミサイルを発射。イスラエルはイランへの報復を検討している。

米国防総省のパトリック・ライダー報道官は今回の措置について、イスラエルを支援し、イランやイランの後ろ盾を受ける組織による攻撃から米兵士を守るために「米軍がここ数カ月に行った広範な調整」の一環だと説明した。

ただ、訓練以外で米軍がイスラエルに派遣されるのはまれ。米軍はここ数カ月、イスラエルがイランの攻撃を受けた際に中東地域に配備された軍艦や戦闘機からイスラエルの防衛を支援してきたが、イスラエル国外に拠点を置いていた。

イランのアラグチ外相は13日、米国がイスラエルでミサイルシステムを運用する兵士を派遣することで、自国の兵士の命を危険にさらしていると警告。

「われわれはこの地域での全面戦争を阻止するために多大な努力を払ってきたが、国民と国益を守る上で越えてはならない一線はないことを明確にする」とXに投稿した。

米当局者はイスラエルへのシステム配備がどの程度迅速に行われるかには明言しなかった。

*写真が正しく表示されなかったため再送しました。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

赤沢再生相、ラトニック米商務長官と3日と5日に電話

ワールド

OPECプラス有志国、増産拡大 8月54.8万バレ

ワールド

OPECプラス有志国、8月増産拡大を検討へ 日量5

ワールド

トランプ氏、ウクライナ防衛に「パトリオットミサイル
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    反省の色なし...ライブ中に女性客が乱入、演奏中止に…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中