クルスク州に「緩衝地帯」、避難回廊設置を計画=ウクライナ高官
ウクライナの高官らは14日、ウクライナがロシア西部クルスクに「緩衝地帯」を設け、人道支援や民間人のための避難回廊の設置を計画していると明らかにした。提供写真。ロシアのルゴフ近郊の塹壕を映した衛星画像。12日撮影(2024年 ロイター/Maxar Technologies/Handout via REUTERS)
8月14日(ロイター)[14日 ロイター] - ウクライナの高官らは14日、ウクライナがロシア西部クルスクに「緩衝地帯」を設け、人道支援や民間人のための避難回廊の設置を計画していると明らかにした。
ゼレンスキー大統領は、人道面での状況のほか、6日に開始した越境攻撃でウクライナ軍が占領した地域に軍事関連地帯を設置する可能性について、高官らと協議した。
ベレシュチュク副首相は「軍の計画では民間人を避難させるための人道的回廊を開設する。ロシア側とウクライナ側の両方に向けたものだ」とメッセージアプリのテレグラムに投稿した。
高官らによると、国際的な人道支援組織が現地に入れるよう手配する方針。赤十字国際委員会や国連が含まれる可能性が高い。
ウクライナ議会人権委員会のルビネツ氏は「緩衝地帯では食料や医薬品、その他民間人に必要なものが提供されるべきだ」と投稿。クリメンコ内相は「クルスクでの緩衝地帯の設定は、敵の日々の攻撃から国境のコミュニティを守るための措置だ」と投稿した。
ロシアのプーチン大統領も、5月にウクライナ北東部ハリコフでロシア軍が「緩衝地帯」を設定していると言及していた。