ニュース速報
ワールド

北朝鮮の新型コロナ対策は「過剰で不要だった」=国際人権団体

2024年03月08日(金)12時23分

 3月7日、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は最新の報告書で、北朝鮮が講じた国境封鎖などの新型コロナウイルスのパンデミック対策について「過剰で不必要」だったとみなし、食糧安全保障や必需品の入手に深刻な影響を与えたと分析した。写真は北朝鮮の旗。スイスのジュネーブで2014年10月撮影(2024 ロイター/Denis Balibouse)

[ソウル 7日 ロイター] - 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は最新の報告書で、北朝鮮が講じた国境封鎖などの新型コロナウイルスのパンデミック対策について「過剰で不必要」だったとみなし、食糧安全保障や必需品の入手に深刻な影響を与えたと分析した。

パンデミックが世界を襲った2020年、北朝鮮指導部は中国とロシアの国境を封鎖し、密輸業者や脱北者が通るルートを遮断する大規模な対策に乗り出した。

報告書は元北朝鮮貿易商、脱北者など北朝鮮とつながりのある人々へのインタビューと国境地帯の衛星写真を掲載。「政府は過去20年半の間に統制の弱まった分野、特に国境管理、市場活動、無許可の旅行、情報へのアクセスなどにおいて再び統制を強めようとしている」と指摘した。

北朝鮮は国境規制についてコメントしていないが、自国民の必要に配慮しているとする一方、一部の食糧不足を認め、核兵器開発計画に対して発動された国際的な制裁が苦難を引き起こしていると主張している。

報告書は「国境規制で大半の国民のほとんどの収入源が断たれ、既に限られていた食糧、医薬品、生活必需品を購入する能力が低下した」と指摘した。

ソウルを拠点に北朝鮮を監視するオンラインメディア「NKニュース」によると、北朝鮮は、ロシア人観光客や中国の貿易代表団の訪問は許可しているにもかかわらず、外国の援助関係者の立ち入りを阻止し続けている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ベセント米財務長官、インドに対する追加関税撤廃の可

ワールド

米、嵐で16万戸超が停電・数千便が欠航 異常な低温

ワールド

市場の投機的、異常な動きには打つべき手を打っていく

ワールド

米ミネアポリスで連邦捜査官が市民射殺 移民取り締ま
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 3
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投稿したアメリカを嘲笑する動画にネット爆笑
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 6
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より…
  • 9
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 10
    サーモンとマグロは要注意...輸入魚に潜む「永遠の化…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 7
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 8
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 9
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 10
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中