ガザの病院、ハマスが一時司令部に利用 米情報機関が分析
米情報機関が、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザのシファ病院を司令部として利用し人質も拘束していたが、イスラエル軍が突入する数日前に大部分が避難したと分析していることが分かった。機密解除された情報を基に米当局者が2日明らかにした。ガザ市で2023年11月撮影(2024年 ロイター/Abed Sabah)
Jonathan Landay Kanishka Singh
[ワシントン 2日 ロイター] - 米情報機関が、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザのシファ病院を司令部として利用し人質も拘束していたが、イスラエル軍が突入する数日前に大部分が避難したと分析していることが分かった。機密解除された情報を基に米当局者が2日明らかにした。
シファ病院の敷地はハマスとイスラム聖戦がいずれも司令部として利用していたとされる。情報機関は根拠となる証拠は明らかにしていない。当局者は、米国が独自に情報を確認したと述べた。
イスラエルはハマスがシファ病院を軍事利用していると主張し、11月半ばに突入。国際社会からは患者や民間人の犠牲に懸念が高まっていた。
米当局者によると、米政府はハマスが病院の敷地と地下施設を使って指揮統制活動を行い、武器の保管や数人の人質拘束にも利用していたとみている。
米情報機関はハマス戦闘員がイスラエルによる作戦の数日前に病院からほぼ引き揚げ、その際に書類や電子機器を破壊したことを示す情報を得たという。