ニュース速報
ワールド

スマホユーザーを政府が監視、プッシュ通知利用=米上院議員

2023年12月07日(木)14時29分

米民主党のロン・ワイデン上院議員は6日、複数の政府がアプリのプッシュ通知を通じてスマートフォンのユーザーを監視していると警告した。資料写真(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

Raphael Satter

[ワシントン 6日 ロイター] - 米民主党のロン・ワイデン上院議員は6日、複数の政府がアプリのプッシュ通知を通じてスマートフォンのユーザーを監視していると警告した。司法省への書簡で外国当局がアルファベット傘下のグーグルとアップルにデータを要求していると指摘した。

アプリによる通知はほぼ全てがグーグルとアップルのサーバーを経由している。そのため両社はアプリからユーザーへ流れるトラフィックを独自に把握でき、ユーザーが特定アプリをどのように使用しているかを政府が監視しやすくなっていると説明した。

その上で司法省に対し、プッシュ通知を通じたスパイ行為に関する公の場での議論を妨げる「いかなる政策も廃止または修正」するよう求めた。

アップルはワイデン氏の書簡について、政府がどのようにプッシュ通知を監視しているかに関する情報公開を後押しすると声明で述べた。連邦政府によって公表を禁じられていたと明かした。

グーグルはユーザーが情報を把握できるようにする同氏の取り組みを共有していると述べた。

司法省はプッシュ通知の監視や、その情報をアップルやグーグルが公開することを妨げたかどうかについてコメントを避けた。

関係筋は、外国政府と米政府機関がプッシュ通知に関連するメタデータをアップルやグーグルに求めていることを確認した。メッセージアプリの匿名ユーザーを両社の特定アカウントに結び付けるためという。

こうした情報がいつから収集されていたのかは不明と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

インフレ上振れにECBは留意を、金利変更は不要=ス

ワールド

中国、米安保戦略に反発 台湾問題「レッドライン」と

ビジネス

インドネシア、輸出代金の外貨保有規則を改定へ

ワールド

野村、今週の米利下げ予想 依然微妙
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 10
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中