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失業率11月は2.5%に改善、有効求人倍率1.35倍で横ばい

12月27日、総務省が発表した11月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月(2.6%)から0.1ポイント低下した。東京都内で2019年1月撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)
[東京 27日 ロイター] - 総務省が27日発表した11月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月から0.1ポイント改善した。一方、厚労省が発表した有効求人倍率は1.35倍と、前月から横ばいだった。
ロイターがまとめた完全失業率の事前予測は2.5%だった。
男性の失業率は2.8%と前月と同率。女性は2.2%で、前月から0.1ポイント低下した。
就業者数(季節調整値)は6713万人で前月に比べ23万人減少。
完全失業者数(同)は173万人で、前月から5万人減少した。内訳は「新たに求職」が8万人減少。「自発的な離職(自己都合)」が6万人増加、「非自発的な離職」が1万人増加だった。
<有効求人倍率、上昇頭打ちか見極め>
有効求人倍率は前月まで10カ月連続で上昇してきたが、今月は横ばい。担当者によると、上昇が頭打ちかどうかは今後の動向の見極めが必要だという。
有効求人倍率は求職者1人当たりに企業からの求人が何件あるかを示す。有効求人数(季節調整値)は前月に比べて1.3%減、有効求職者数(同)は1.5%減だった。
11月の新規求人数(原数値)は前年同月比8.7%増加。産業別では「宿泊業、飲食サービス業」が同21.2%増と大きく伸びた。自治体による観光促進支援の効果や、年末年始の利用客増加を見込んだ求人が増えたという。このほかサービス業(他に分類されないもの)が13.2%増、「卸売業、小売業」が同13.0%増となった。