ニュース速報

ワールド

フィリピン大統領、中国にワクチン支援要請 コロナ対策擁護

2020年07月28日(火)00時32分

フィリピンのドゥテルテ大統領は27日、施政方針演説を行い、国内の新型コロナウイルス感染が増加する中、政権が実施する厳しい抑制策を擁護し、対策の効果が出ていると訴えた。大統領府提供(2020年 ロイター)

[マニラ 27日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領は27日、施政方針演説を行い、国内の新型コロナウイルス感染が増加する中、政権が実施する厳しい抑制策を擁護し、対策の効果が出ていると訴えた。

新型コロナ対策では1400億フィリピンペソ(28億5000万ドル)規模の景気刺激策の承認を議会に求めたが、演説の大部分を野党への攻撃や死刑制度の復活、麻薬犯罪取り締まりの正当化に費やした。

また、コロナ対策として世界で最も厳しいロックダウン(都市封鎖)を導入したかもしれないが、130万─350万人の感染を防いだと主張した。

フィリピンの新型コロナ感染者数は8万2040人、死者は1945人。

ワクチン確保については、中国の習近平国家主席に先週支援を要請したと表明。「ワクチンができれば、フィリピンが最初を供給を受けられるよう習主席に嘆願した。そうすれば、早急に正常化できる」と述べた。

中国と領有権を争う南シナ海問題では外交的努力しか選択肢はなく、さもないと戦争になると言及。中国が領有を維持しており、フィリピンは軍事的に太刀打ちできないと述べた。

一方、野党議員や投資家は新型コロナ危機を受けた雇用回復や経済的ダメージ抑制への計画が明らかにされると期待していたが、演説はそうした課題にほとんど触れていなかったとの声が聞かれた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ウ代表団、今週会合 和平の枠組み取りまとめ=ゼレ

ビジネス

ECB、利下げ巡る議論は時期尚早=ラトビア中銀総裁

ワールド

香港大規模火災の死者83人に、鎮火は28日夜の見通

ワールド

プーチン氏、和平案「合意の基礎に」 ウ軍撤退なけれ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 9
    ウクライナ降伏にも等しい「28項目の和平案」の裏に…
  • 10
    ミッキーマウスの著作権は切れている...それでも企業…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中