ニュース速報

ワールド

英加、ロシアのG7復帰支持せず 精査や議論必要

2020年06月02日(火)04時18分

英国とカナダは1日、ロシアの主要7カ国首脳会議(G7サミット)復帰を支持しないと表明した。ロンドンのロシア大使館で2018年3月撮影(2019年 ロイター/TOBY MELVILLE)

[ロンドン/オタワ 1日 ロイター] - 英国とカナダは1日、ロシアの主要7カ国首脳会議(G7サミット)復帰を支持しないと表明した。同時に、英国は主催国が招待国を決定するのが慣習であることを踏まえ、米国の提案を見極める意向を示したほか、カナダはさらなる議論が必要とした。

トランプ米大統領は週末に6月末の開催を目指していたG7サミットを9月以降に延期する方針を明らかにし、オーストラリア、ロシア、韓国、インドを招待する考えを示した。

ジョンソン英首相の報道官は、ロシアがウクライナ・クリミア半島併合を受けて2014年に除外されたことに言及し、「G7復帰を正当化するような行動の変化は確認しておらず、復帰は支持しない」と言明。同時に「米国による提案の詳細を精査する」と強調した。

カナダのトルドー首相は定例会見で「ロシアは数年前のクリミア侵攻後に除外されたが、ロシア政府は依然として国際的な規則や規範を軽視し、尊重していない。これがなお除外されている理由であり、これからも除外され続けるだろう」と指摘。プーチン大統領がG7サミットに参加した場合に自身も参加するかとの問いに対しては、直接的な言及を避け、サミット前には引き続き「多くの議論」が必要とした。

ロシア大統領報道官は同日、トランプ大統領によるG7サミット招待について、より詳細な情報が必要としながらも、プーチン大統領は支持を示していると述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ紛争は26年に終結、ロシア人の過半数が想

ワールド

米大使召喚は中ロの影響力拡大許す、民主議員がトラン

ワールド

ハマスが停戦違反と非難、ネタニヤフ首相 報復表明

ビジネス

ナイキ株5%高、アップルCEOが約300万ドル相当
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 5
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    【投資信託】オルカンだけでいいの? 2025年の人気ラ…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中