ニュース速報

ワールド

中国本土のコロナ感染者39人増、無症状78人増 ともにペース加速

2020年04月06日(月)23時13分

中国国家衛生健康委員会は6日、中国本土で5日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者は39人となり、前日の30人から増えたと発表した。武漢で4日撮影(2020年 ロイター/Aly Song)

[北京 6日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会は6日、中国本土で5日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者は39人となり、前日の30人から増えたと発表した。

無症状の感染者は78人が新たに確認され、こちらも前日の47人から拡大した。当局によると、ほぼ半数は元々の流行中心地だった湖北省で確認された。中国本土で累計705人の無症状感染者が観察下に置かれている。

症状がある感染者のうち、38人は海外からの入国者。前日は25人だった。残る1人は国内感染者で、広東省深セン市で確認された。国内感染者数は前日の5人(いずれも広東省)から減少した。

広東省当局によると、この国内感染者は湖北省から深セン市に来たという。

感染が確認された海外からの入国者38人のうち、20人はロシアから中国北東部の黒竜江省に到着した中国人だという。

中国本土におけるこれまでの感染者の累計は8万1708人、死者の累計は3331人。

また、海外に留学している中国人は約160万人となっており、中国当局が中国行き国際線の便数を減らしているため、多くは帰国しにくくなっている。

在米中国大使館は、米国に留学する中国人学生を帰国させるため、チャーター便の準備を進めており、若い学生から帰国させる方針を表明した。

新型コロナを巡っては、中国政府の対応の遅れが世界的な感染拡大につながったとして、米国で中国政府を相手取り、集団訴訟を起こす動きが相次いでいるが、国営新華社通信は6日、昨年12月末から今年3月までに中国政府が取った新型コロナに関する具体的な対応の経緯を公表。この中で中国は1月3日以降、米国に対し感染や抑制について「定期的」な報告を開始したと主張した。

中国政府は6日、陸続きの国境で確認される感染例が空港での感染例を上回ったとして、対応を強化すると明らかにした。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ゴールデンドーム構想、迎撃システム試作品の発注先

ワールド

ウクライナ和平で前進、合意に期限はないとトランプ氏

ワールド

FBI長官解任報道、トランプ氏が否定 「素晴らしい

ビジネス

企業向けサービス価格10月は+2.7%、日中関係悪
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    放置されていた、恐竜の「ゲロ」の化石...そこに眠っ…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 10
    使っていたら変更を! 「使用頻度の高いパスワード」…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 8
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中