ニュース速報

ワールド

NY州、新型コロナの1日死者数が最多に 全米感染者は24万人

2020年04月04日(土)02時32分

米ニューヨーク州のクオモ知事は3日、新型コロナウイルス感染症による死者が24時間で562人増え、計2935人に達したと発表した。1日の死者数としては最多となる。NYタイムズスクエアのようす。先月末撮影(2020年 ロイター/Brendan Mcdermid)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米ニューヨーク州のクオモ知事は3日、新型コロナウイルス感染症による死者が24時間で562人増え、計2935人に達したと発表した。1日の死者数としては最多となる。

クオモ知事は、病床や新型コロナ治療に必要な人工呼吸器の不足によって「短期的に死者が出る」と警告し、米国内で使われていないリソースをニューヨーク州に差し向けるよう呼び掛けた。

さらに、州内の施設で使われない人工呼吸器や医療従事者向け防護具を収用し、新型コロナ治療に必要な病院などに移転させる行政命令に署名する方針を示したほか、防護具の原材料調達を巡り中国電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング共同創業者の馬雲氏と連絡を取ったことを明らかにした。

デブラジオ・ニューヨーク市長も、新型コロナ感染者が来週急増する可能性に備え、連邦政府に一段の支援を訴えた。

デブラジオ市長はMSNBCに対し「連邦政府は準備のために数週間の時間があると見込んでいるようだ」とし、「残されている時間は数日で、もはや数週間の時間はない」と強調した。

市長によると、ニューヨーク市では来週末までに新たに2500─3000台の人工呼吸器が必要になる見通し。

米疾病対策センター(CDC)によると、2日夕時点で米国内で確認された新型コロナ感染者は計23万9279人と、前日から2万6135人増加した。死者は930人増え、5443人に達した。

ジョンズ・ホプキンズ大学の集計では、3日時点でニューヨーク市での死者が米国内の4分の1超を占めている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

香港の高層複合住宅で大規模火災、13人死亡 逃げ遅

ビジネス

中国万科の社債急落、政府が債務再編検討を指示と報道

ワールド

ウクライナ和平近いとの判断は時期尚早=ロシア大統領

ビジネス

ドル建て業務展開のユーロ圏銀行、バッファー積み増し
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 5
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    放置されていた、恐竜の「ゲロ」の化石...そこに眠っ…
  • 10
    ミッキーマウスの著作権は切れている...それでも企業…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中