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米NEC委員長が中国主席批判、貿易摩擦解消への合意を「妨げ」

2018年07月19日(木)08時18分

7月18日、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、米中貿易摩擦の解消を目指し合意を得ることを中国の習近平国家主席が「妨げている」として批判した。写真は2018年3月、ニューヨークで撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は18日、米中貿易摩擦の解消を目指し合意を得ることを中国の習近平国家主席が「妨げている」として批判した。

カドロー委員長はCNBCなどが主催したイベントで、トランプ大統領の貿易を巡る駆け引きに必ずしも賛同しておらず、関税は選好していないと語った。同時に、中国の動向については長年にわたり批判してきたとし、トランプ大統領は「まさに正しいことをしている」と述べた。

中国が米国の知的財産権を侵害し、技術移転を強要してきたとした上で、こうした慣行を改めるよう求める米国の要請に応じておらず、習国家主席が貿易を巡る改革を推進する意志があるとは考えていないと語った。

「われわれの知る限りでは、現時点で習国家主席は合意を得ることは望んでいない」と言明。習氏の経済顧問を務める劉鶴副首相らは合意を望んでいるようだが「習氏は合意を妨げている」とし、「次は習氏が動く番で、われれはそれを待っている」と述べた。

また、世界貿易機関(WTO)や世界の貿易体制は破綻しているとの認識を示した。

ユンケル欧州委員長が来週25日に訪米し、トランプ大統領と通商関係について協議することについては「有意義な」提案が示されることを期待していると述べた。

メキシコとの通商交渉は良好に進展しているもようとした。

米国内の金融政策については、米連邦準備理事会(FRB)が目指す段階的な利上げ方針に支持を表明した。

米経済成長は今後1、2四半期ほど、4%に達する可能性があるとしたほか、今後5─6年で「企業にとって真の好況期」が訪れる可能性があると語った。

トランプ政権が成長支援に向けた追加的な税制改革を検討していることも明らかにした。

また、現時点でリセッション(景気後退)が差し迫っていることはないと述べた。

*余分な文字を削除して再送します。

ロイター
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