Lawrence White
[ロンドン 10日 ロイター] - 英大手銀行バークレイズが10日発表した2025年の税引き前利益は、前年比12%増の91億ポンド(124億5000万ドル)となり、同行がまとめたアナリスト予想平均(90億ポンド)とほぼ一致した。
同行は28年までの新たな業績目標を公表した。中核市場である英国に注力し、人工知能(AI)などの技術を活用してコスト削減を進め、収益性の向上を目指す。
28年までに有形自己資本利益率(ROTE)が14%を上回るとの見通しを示した。従来は、2026年に12%超としていた。
ベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)は「持続的に高い収益を確保する」ことが目標だとし、収益性を重視し、26─28年にかけて株主に150億ポンド超の資本を還元する方針を示した。
同氏はAIの活用により生産性と効率を高め、優れた製品を迅速に設計できるようになるとした。一方、こうした変化に伴う人員削減の規模については詳細を明らかにしなかった。
シティのアナリストは、今回の決算と新目標は全体的にやや控えめだったと指摘した。特に米国の消費者向け銀行の増収目標について、国内大手との競争が激しいことから、投資家が懐疑的になる可能性が高いとの見方を示した。
<投資銀行手数料、再び不振>
25年の投資銀行部門の収入は11%増の130億ポンドとなった。市場の変動を背景に、グローバル・マーケッツのトレーディング事業の収入が15%増加した。
一方、投資銀行手数料は2%減少した。主要案件を逃したためで、2桁増を記録した米金融大手に見劣りする結果となった。
バークレイズは10億ポンドの自社株買いと、1株当たり5.6ペンスの期末配当も発表した。これにより25年の資本分配総額は37億ポンドとなり、アナリスト予想(38億ポンド)とほぼ一致した。