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インドCPI、11月は過去最低から+0.71%に加速 依然利下げ余地

2025年12月12日(金)22時01分

ニューデリーの市場で2024年撮影 REUTERS/Anushree Fadnavis

Nikunj Ohri Manoj Kumar

[ニューデリー 12日 ロイター] - インド政府が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は、前月の記録的な低い伸びから加速したものの、中央銀行の目標レンジを3カ月連続で下回り、さらなる利下げ余地を残した。

11月の上昇率は前年比0.71%で、前月の0.25%から加速、 ロイター調査によるエコノミスト予想とほぼ一致した。食品価格の下落ペース鈍化が寄与した。

エコノミストによると、インド準備銀行(中央銀行)が今年度予想する2.0%のインフレ率を約15ー20ベーシスポイント(bp)下回る可能性があり、これは25bpの追加利下げ余地につながるという。

インディア・レーティングス・アンド・リサーチのエコノミストは、米国による関税により年度下期の成長が鈍化するかどうかが、中央銀行にとって今後焦点になるとの見方を示した。

中銀は今月初め、3月終了の年度インフレ見通しを従来の2.6%から2.0%に引き下げ、成長率見通しを6.8%から7.3%に引き上げた。

11月の食品価格は前年比3.91%下落、 前月の5.02%下落から鈍化。野菜価格は22.20%下落、前月は27.57%下落だった。

エコノミスト2人によると、食品やエネルギーなど変動しやすい品目を除いたコアインフレ率は11月は4.2ー4.3%、10月は4.4%だった。金価格が堅調なこともコアインフレの高どまりの一因という。

穀物価格は10月の0.92%上昇に対し11月は0.1%上昇、豆類価格は15.86%下落、前月は16.2%下落だった。

HDFC銀行のエコノミスト氏は、消費者減税の影響と十分な食料供給により、年度内のインフレ率は平均で3.0%を下回る可能性があると指摘。「祝祭シーズン後の成長に勢いが鈍化する兆候が見られれば、中銀は2月の金融政策決定会合でさらなる利下げを実施する余地がある」との見方を示した。

インドは算出データを更新し新しい基準年に基づくインフレ統計を2026年2月から公表する。ウェートは食品が下がる一方で非食品項目は上がると予想されている。現在の食品・飲料の占めるウェートは46.0%。

ロイター
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