[15日 ロイター] - オランダの半導体製造装置大手ASMLが15日発表した第3・四半期の受注額は54億ユーロ(62億7000万ドル)と、市場予想の53億6000万ユーロを上回った。クリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は、「人工知能(AI)関連投資で前向きな勢いが続いている」と述べた。
ただ来年は中国の需要が大幅に減少すると予想した。
同社は「2026年の全体の純売上高が25年を下回ることはないだろう。一方、中国の顧客需要、つまり26年の中国での純売上高は大幅に減少する見込みだ」と述べた。
ASMLは来年1月に新たな目標を発表するとした。
ロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は、同社が予想する中国の売上高減少について、現地顧客による事前の「在庫積み増し」が理由ではない、と記者団に発言。
「出荷された装置は実際に半導体工場で稼働しており、備蓄とは考えていない」と述べた。
中国は20年以降、半導体製造装置の世界最大の輸入国となっており、アナリストの間では、米国の輸出規制強化を見越した装置の備蓄が進んでいるとの見方が出ていた。
ASMLの第3・四半期の中国向け出荷は全体の42%を占めた。同社は先に、今年の中国の需要は予想を上回る水準だったと指摘していた。
デグルーフ・ピーターカムのマイケル・ローグ氏は「受注が予想をわずかに上回ったということは、26年の売上高が減少することはなく、横ばいか増加になることを意味する」と述べた。
米国の対中規制でASMLは中国で製品を販売できない。中国は、対抗措置としてレアアース(希土類)の輸出管理を強化した。ASMLは、米中のこうした動きの短期的な影響はないとの見方を示した。
JPモルガンのアナリストは「26年が予想より悪いという弱気な見方は払拭され、市場は27年にどの程度成長できるかに注目するだろう」と述べた。
第3・四半期の純利益は21億2000万ユーロで、LSEGがまとめたアナリスト予想(21億1000万ユーロ)とほぼ一致した。