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米物流UPS、組合員が新たな労働契約を承認 スト回避
8月22日、全米トラック運転手組合(チームスターズ)は、米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の組合員が期間5年の新たな労働契約を承認したと発表した。ロサンゼルスで7月19日撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)
[22日 ロイター] - 全米トラック運転手組合(チームスターズ)は22日、米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の組合員が期間5年の新たな労働契約を承認したと発表した。
ストライキでクリスマス時期の配達が遅れ、輸送コストが上昇する可能性があったが回避された。
新たな契約では運転手の賃金を引き上げ、2段階の賃金体系を廃止する。また、有給休暇を増やし、強制残業を廃止するほか、配送トラックの新モデルにエアコンを設置する。
UPSの労働者約34万人が対象となる契約内容について投票が行われ、賛成票が86.3%に達した。
組合は「UPSの契約としてはチームスターズ史上最高の支持率で承認された」と指摘した。投票率は明らかにしなかった。
チームスターズのショーン・M・オブライエン会長は「チームスターズは新たな基準を設定し、宅配業界の賃金、福利厚生、労働条件の水準を引き上げた。これは全国の労働者がどのように賃金を支払われ、保護されるべきかのひな型になる」とし、アマゾン・ドット・コムのような非組合企業は注意を払うべきだと述べた。