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EU各国、ロシア企業からのLNG輸入阻止する法的手段導入で合意

欧州連合(EU)加盟各国は28日、ロシア企業からの液化天然ガス(LNG)輸入を阻止するための法的手段を講じる案について合意した。写真はロシア、ナホトカの港町近くのナホトカ湾に沿って航行するLNGタンカーSCFラ・ペルーズで2022年6月撮影(2023年 ロイター/Tatiana Meel)
[ブリュッセル 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟各国は28日、ロシア企業からの液化天然ガス(LNG)輸入を阻止するための法的手段を講じる案について合意した。
各国のエネルギー相が提案したのは、欧州域内にLNGを届けるために必要なインフラに関して、ロシアとベラルーシの輸出業者が利用予約するのを政府が一時的に差し止められるとする条項を、域内ガス市場の新たな共通ルールに盛り込むこと。
共通ルールを巡っては今後欧州議会との交渉が必要で、数カ月を要する可能性もある。ただ今回の提案が正式に認められれば、加盟国は経済制裁を発動しなくてもロシア産LNGの輸入を止めることができる。追加制裁は、加盟27カ国全ての賛成が必要なため、政治的なハードルがより高くなる。
リトアニアのザナビチュス副エネルギー相は、この提案は各国がロシア産以外のガスを輸入するために整備したインフラを通じて逆にロシアからのガス輸入が増える事態を避ける目的があると説明した。