ニュース速報

ビジネス

米ファイザー、片頭痛治療の点鼻スプレーをFDAが承認

2023年03月13日(月)11時11分

米食品医薬品局(FDA)は10日、米製薬大手ファイザーの片頭痛治療の点鼻スプレー「ZAVZPRET」について、後期臨床試験のデータを基に承認した。資料写真、2022年5月(2023年 ロイター/Dado Ruvic)

[10日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は10日、米製薬大手ファイザーの片頭痛治療の点鼻スプレー「ZAVZPRET」について、後期臨床試験のデータを基に承認した。片頭痛に悩む患者にとって効き目の早い鎮痛剤の選択肢の1つとなる可能性がある。

ファイザーは昨年、バイオヘイブン・ファーマシューティカルの買収を通じて、FDAが承認済みの片頭痛経口薬「ナーテックODT」を入手した。ファイザーは片頭痛治療薬群全体のピーク時の売上高を約60億ドルと見込んでいる。

ZAVZPRETはカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)の作用を阻害する治療薬。ファイザーはロイターに対し、同薬の発売は7月の予定で、価格は同じグラスに属するFDA承認済みの治療薬と同等になると明らかにした。

同薬は、アッヴィ、イーライリリー、アムジェン、テバ・ファーマシューティカル各社のCGRP受容体拮抗薬と競合する。

クリーブランド・クリニックの精神科医、イマッド・エステマリク博士はZAVZPRETについて、ほかのCGRP受容体拮抗薬と比べて、心血管リスク因子を持つ人にとって安全であり、薬物乱用による頭痛を引き起こさない、という2つの利点を挙げ、点鼻スプレーであることも経口薬を飲み込めない患者にとって便利だと指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン主要濃縮施設の遠心分離機、「深刻な損傷」の公

ワールド

欧州委、米の10%関税受け入れ報道を一蹴 現段階で

ワールド

G7、移民密輸対策で制裁検討 犯罪者標的=草案文書

ワールド

トランプ氏「ロシアのG7除外は誤り」、中国参加にも
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 7
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中