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温室効果ガス排出量トップ企業、気候リスク開示せず=報告書
2022年10月06日(木)15時33分
10月6日、シンクタンクが公表した報告書で、温室効果ガスの排出量が特に多い134社の98%が気候変動リスクの財務への影響を開示していないと指摘した。写真は米サンフランシスコで2021年10月撮影(2022年 ロイター/Carlos Barria)
[ロンドン 6日 ロイター] - シンクタンクのカーボン・トラッカーは6日公表した報告書で、温室効果ガスの排出量が特に多い134社の98%が気候変動リスクの財務への影響を開示していないと指摘した。
2021年の財務諸表を作成した際に気候問題の影響を考慮した形跡が見当たらなかったとしている。134社は総排出量の最大80%に責任があるという。
カーボン・トラッカーは、開示不足により投資家が実態を把握できず、市場の効率的な機能と資本の適切な配分が妨げられると指摘。
報告書をまとめたカーボン・トラッカーの会計・監査・開示担当責任者、バーバラ・ダビッドソン氏は「企業が気候関連の問題を考慮に入れない場合、財務諸表で資産と利益が過大評価され、負債が過少評価される恐れがある」と述べた。
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