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英公的部門純借り入れ、5月は140億ポンド 利払い費増加
6月23日、英国立統計局(ONS)が発表した5月の公的部門純借り入れ(国有銀行を除く)は140億ポンド(171億4000万ドル)だった。写真は英ポンド紙幣。2017年11月撮影(2022年 ロイター/Benoit Tessier)
[ロンドン 23日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が23日発表した5月の公的部門純借り入れ(国有銀行を除く)は140億ポンド(171億4000万ドル)だった。
ロイターがまとめた市場予想の120億ポンドを上回った。インフレの進行で利払い費が増えた。
スナク財務相は先月、生計費上昇に見舞われた家計への支援として150億ポンドを追加。借り入れニーズが強まっている。「インフレの進行と利払い費の増加は、家計同様、財政の課題だ」と表明した。
政府の利払い費は前年同月比70%増の76億ポンドと、過去3番目の高水準。5月としては過去最高だった。
予算責任局はインフレの加速で6月の利払い費が200億ポンド近くに達すると予想している。
英国の物価連動国債は小売物価指数(RPI)に連動。同指数は5月に12%近く上昇した。
KPMG・UKのエコノミスト、ミカル・ステルマック氏は「今年の債務削減は引き続き難しい」とし、歳出拡大と景気低迷で今年の借り入れが政府目標を約200億ポンド上回るとの見通しを示した。