ニュース速報

ビジネス

日本電産、今期営業利益見通し1800億円 「やや保守的」と永守氏

2021年04月22日(木)20時03分

 4月22日、日本電産は2022年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が1800億円になる見通しだと発表した。写真は日本電産のロゴ。2018年7月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 22日 ロイター] - 日本電産は22日、2022年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比12.5%増の1800億円になる見通しだと発表した。

IBESがまとめたアナリスト22人の今期予想平均値は1991億円。会見した永守重信会長は、新型コロナウイルスの感染再拡大や半導体の減産などを受けて「少し保守的に見る必要がある」と説明した。

通期の連結売上高見通しは1兆7000億円(前期比5.1%増)。為替レートの前提は1米ドル=105円、1ユーロ=117円。

同時に発表した21年3月期の連結売上高は前期比5.4%増の1兆6180億円だった。IT用ファンモーター、家電用モーター、ゲーム機向けなどで新製品を投入し、新規需要を獲得することができたという。営業利益は前期比47.4%増の1600億円と大幅増益だった。

永守会長、関潤社長の決算に関する主な発言は以下の通り。

永守会長

*「車関係は末端需要が落ちていない。どこかで急激に増産が始まることを考えておく必要がある」

*「精密小型モータはモビリティなどに分野が拡大している。引き合いは活発で成長期待は大きい」

*「HDD(ハードディスク)用ビジネスは今後大きく期待できない。100億円ぐらいの利益を残して収れんさせる」

*「(今後の企業買収は)会社を強くするのに必要なら大きなものも買う」

関社長

*「(電気自動車を駆動させる)トラクションモータは23年に黒字化、26年に累損解消する」

*「トラクションモータシステム、25年に250万台搭載の目標をはるかに超える見通し」

*「家電・商業・産業用は非常に需要が堅調。売上は四半期ごとに拡大している」

*「7─8月に25年までの中期計画まとめ、30年の売上10兆円への道示す」

*内容を追加しました。

(基太村真司)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

再送-米ワーナー、パラマウントの買収案を拒否 ネト

ビジネス

独IFO業況指数、12月は予想外に低下 来年前半も

ビジネス

EU、炭素国境調整措置を強化へ 草案を正式発表

ワールド

インドネシア中銀、3会合連続金利据え置き ルピア支
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 7
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 8
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 9
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中