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EXCLUSIVE-中国当局、華融資産管理への融資継続を銀行に要請=関係筋

2021年04月18日(日)09時16分

[北京 16日 ロイター] - 中国当局が、決算発表延期で懸念が浮上した華融資産管理の支援に乗り出した。関係筋によると、キャッシュフロー安定に向け、一部銀行に同社への融資を停止しないよう要請した。

華融資産管理は、中国政府が設立した4大不良債権受け皿会社の一つで、財政省が筆頭株主となっている。

華融は「関連取引」の未了を理由に決算発表を延期。香港上場株は3月31日から取引停止となり、ドル建て社債が急落している。

華融は以前から問題を抱えており2018年から再編協議を行っている。今年1月には、汚職罪で元会長が死刑に処せられた。

リフィニティブのデータによると、華融と子会社のオフショア債発行残高は223億9000万ドル。うち約35億7000万ドルが今年、償還期限を迎える。

華融の債権者など4人の関係筋によると、金融当局は華融の資金繰りを安定化し、問題の広がりを抑えるため銀行に融資の継続を求めている。一部国有銀行は、華融支援の準備をしておくよう指示されたという。

財政省、中国人民銀行(中央銀行)、銀行および外為規制当局にコメントを求めたが返答はない。華融からも返答はない。

投資家が懸念しているのは、華融が債務再編となった場合に、同社の米ドル債保有者が保護されず、国有の発行体への政府の支援が厳しく再評価されることだ。

リフィニティブのデータによると、本土企業のドル建て債の発行残高は6000億ドル超あり、大半が2年以内に償還を迎える。華融の問題が長引けば、資金調達コストが上がり、力強い景気回復のリスクにもなりかねない。

上海証券報は16日、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の話として、華融は平常通り営業を継続しており、流動性は潤沢だ、と報じた。

華融は16日、監査法人と協力して2020年決算の見直しをしており、終了し次第発表すると表明した。

*内容を追加しました。

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